ウニとは #
ウニは、生物学的には「棘皮動物門ウニ綱」に属する海棲動物です。棘皮動物にはウニのほか、ウミユリ、ヒトデ、クモヒトデ、ナマコなどが含まれます。これらの動物は共通して「五放射相称」と呼ばれる、中心軸から5つの同一構造が放射状に配置される体制と、「水管系」と呼ばれる血液の代わりに海水が循環する特殊な器官を持つことが特徴です。
ウニは特に、中空の殻と可動性のある棘を持つ点で特徴づけられます。その起源は今から約4億6500万年前の古生代オルドビス紀に遡り、現在では熱帯の海から南極や北極の寒冷な海、潮間帯の浅海から超深海に至るまで、さらには岩礁域や砂泥底など、多様な海底環境に適応しています。約1,000種が知られており、棘皮動物の中でも大きなグループを形成しています。